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2009年04月20日

CBTと感情コントロールの指導

昨日の日曜日は、函館にて、感情コントロールの指導のセミナーでした。

感情を乱された場合、感情が激した場合、ある社交上のやり取りにおけるリアクションがわからない場合、人に不快感を与えない振る舞いが求められます。たとえ自分の感情の状態がどうであれ、社交上は、自分の振る舞いが他者に与える影響を考えて行動するのが社会人であります。

成熟した人は、自分の感情を捉え、他者に対する接し方はコントロールします。

感情はナチュラルなものです。感情をコントロールするのではなく、感情によって取る言動をコントロールするのです。それが文化人です。

怒りや憤懣やそういったものは人間ですから沸き起こっても仕方がありません。
怒るな、というのは、無理難題です。

怒っても良いけど、その言動をどうするか、が、社会人として問われるところなのです。

そして、怒りや恨みは相手があるとしても、その感情をどう処理するかは、どのような場合も、その人自身の問題なのです。
相手じゃありません。
相手が悪いことが多いとしても、謝罪してもらう、という付き合い上の解決法は当然あることですが、それと、自分自身の感情を修復することは別物です。

あくまでも、感情修復の責任は自分自身にあるし、修復しないという選択も出来ないわけじゃありません。

成熟した社会人を目指すか目指さないか、ということも、問われるかもしれません。

カ~ッと頭が沸騰するASDの人たちは、それ自体も障害です。

彼らに、カ~ッとするのを止めさせる前に、指導者自身が、自分自身の感情に責任をとることができる人間であるか、まず、自分教育から始めたいものです。


The CAT-Kitという視覚教材は、7歳以上の精神発達、あるいはそれと同等の状態にあると判断される発達障害の人対象の、感情認識トレーニング、および、自分の思考パターンと言動を変えていく教育支援教材です。

The CAT-Kit を用いて感情への気づき、感情に伴う言動の見直し、そして、自身の感情修復のトレーニングを提供するので、その教育効果は目を見張るものがありますが、支援者の深い洞察力、人間理解力が問われるものともいえます。

The CAT-Kit は、認知行動療法(CBT)と視覚支援を組み合わせたものですが、トレーニングとフォローアップさえ受ければ、親でも教師でも教育に活用することができます。精神科のクリニックや相談支援機関などにおいても、非常に活躍するものと思われます。





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この記事へのコメント
自分の感情を上手くコントロールすることではなく、感情に振り回されることなく言葉を選ぶこと。

社会人として暗黙の了解の領域であるが故に、発達障害に悩んでいる人がこの部分をクリアできるようになるようになるために周辺の人が言葉掛けと気遣いを考えること。

そのための考え方はひとりひとり違うのかもしれないけど、どんな人でも必ず成長することが出来るということは、言葉の使い方と選び方は経験とともに出来るようになると思います。
Posted by くろやん at 2009年04月20日 07:58
そんな教材があるとは知りませんでした。

”自分自身の感情に責任をとる”とは”感情に振り回されず、言語を選ぶことができる”と解するのか?

不快感情の発生原因を他者にあるとする人はかなり多いのではないかと思います。基本的なことですが、社会的に普及していないのはとても残念。
Posted by あまがえる at 2009年04月20日 09:39
いつも貴重な情報を提示していただき、本当にありがとうございます。私の地方でも、先生のブログで紹介された内容が、支援者の間で学びの話題になります。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

11月佐賀のトニーアトウッド博士ワークショップに続き、受講させていただきました。
学齢期以上の、知的な遅れのないPDDの方たちにとって、最重要課題で、そして多くの支援者・保護者が手だてが見えなくて困っている領域の問題と思います。
これから全国でお忙しく紹介されていくのだと思いますが、それで助けられるPDDの子たちがどれだけいるかと思うと、先生のご健康を強く祈念いたします。
フォローアップを心待ちにしています。指導事例を出してご指導いただける機会があるのでしょうか?一歩、二歩と、何とか踏み出した支援者をご指導いただける機会を心待ちにしています。
Posted by prettyheadbutt at 2009年04月20日 22:51
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