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2013年09月27日

日米の相違@自閉症児の早期療育

TEACCHでの研修の最後の一日は、ウィルミントンTEACCHセンターでの研修でした。片道2時間半。早朝にホテルを出て、ただひたすら東へ東へ、I-40を運転していきました。途中でガソリンを入れるために立ち寄った小さな町は、なんと、ラウンドアバウトになっていて、本当に小さな古くからの町でした。ガソリンを入れようと車から降りた途端、何やらにこやかに3人のおっさんから話しかけられたんですが、何とおっしゃっているのか皆目見当がつかず、とうとう「Sorry, I don't understand what you are saying to me. I am from Japan! 」と言ったら、3人の中の一人がゆっくりと通訳してくれたんですが、「That's a pretty car!」だったんだそうです。つまり、英語!!! すんごい南部訛りだったので、英語に聞こえなかったんです! 意味が笑って私が微笑んだら、3人とも一斉に笑顔になって、ものすごく親切にしてくれました。良いなぁ、田舎って。

ウィルミントンTEACCHセンターに着いて、しばし、雑談した後、私の希望で、有名なハノーバーカウンティの中高校高機能特別支援プログラムの見学に出かけました。日本に何度も来たことのあるカイアが運転してくれることになっていたのは知っていたんですが、なんと、今日は、所長のジャネット先生も一緒に同行してくださり、解説しながら案内してくださって、とても感激しました。

左ジャネット先生、中カイア、私。ランチを取っているところです。
日米の相違@自閉症児の早期療育
ウィルミントンは大西洋海岸沿いにある、素敵なリゾート地。人口がどんどん増えているらしく、小さな都市だったのですが、おしゃれな通りがあちこちに発展しています。イギリス風のレストランに入り、アメリカンなランチをいただきました。

午後は、ウィルミントンTEACCHセンターで独自に発展させ続けている自閉症の早期療育プログラムを見学しました。ここの見学はもう4回目くらいですが、来るたびに勉強になります。ウィルミントン独自とはいえ、チャペルヒルで始めたものをもとに地元に合わせ、また、経験豊富なセラピストであるカイアとベッツィが、親のニーズと子どもの発達特性に合わせて丁寧にプログラムを組んでいるのです。

ウィルミントンのEI(早期介入)チームです。素晴らしいセラピストたち!
日米の相違@自閉症児の早期療育

今回の見学研修で学んだことはたくさんあります。一番びっくりしたのは、話には聞いていましたが、3歳未満に診断を受けた子どもたちへの療育支援が全米国内でまたたくまに非常に充実してきた、という事実。経済的な裏打ちがあります。それは、2歳までに療育を開始すると、自閉性症状が軽減化し知的発達も促進する、ということのエビデンスによるものです。アメリカ合衆国全州で同じように法律で支援が整ってきています。ものすごいスピードです。これらについては、また近いうちに書きたいと思っています。

今は帰国準備をしなくちゃ。

ウィルミントンTEACCHセンターの概観です。
日米の相違@自閉症児の早期療育


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Posted by Tomoko at 10:54│Comments(3)TEACCH
この記事へのコメント
簡単に言いますと、日本では厚労省を中心に国の事業として、佐賀県モデルをベース(参考)にしながら超早期療育の法整備を進めていくようなことなのでしょうか?
Posted by くろやん at 2013年09月27日 23:41
くろやんさま
いえ、そんな単純なことではないです。またいつか。
Posted by TomokoTomoko at 2013年09月28日 17:06
早期介入って大切ですよね。
私は2歳8ヶ月の自閉症スペクトラムの男児の母です。
うちの息子は1歳前に疑いで1歳前に療育を始めました。
最初の療育も息子との介入の仕方が分かり良かったです。
個別から小集団へと3人くらいなら同じくらいの子どもといても吐いたり、泣いたり、自傷行為も減りました。
今は愛知にいますが、その時は熊本でした。
1歳4ヶ月から半年だけTEACCHをとりいれているくまの子園に通いました。
転居で半年だけでしてが…
この半年でずいぶんと息子だけでなく、私も主人も随分変わりました。
言葉でなくとも写真や環境で息子が落ち着いた生活ができる。
家庭でも対応ができるように先生方も支援してくださいました。
感謝です。
今は愛知におり、通える範囲でTEACCHプログラムで療育できるところが見当たらず、家でできることをしています。
TEACCHのいいところは家庭でもできるとこではないでしょうか?
愛知でも主治医には恵まれて、TEACCHを理解している先生で、息子は今、TEACCHではなくABAですが、療育を受けることができています。
愛知でもTEACCHを取り入れた、療育が普及してくれるとうれしいです。
日本中どこでも同じような療育が受けられるといいですね。
療育は息子にとって、TEACCHは自分が活かせる場です。
将来の礎になると思います。
Posted by ブタママ at 2013年10月18日 16:43
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