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2009年05月10日

国際自閉症学術学会IMFAR in シカゴ

今週後半は、シカゴで行われた、第8回IMFAR(国際自閉症学術学会)に参加していました。

医療・心理などのさまざまな分野の、さまざまな国からの研究発表が行われる学会で、世界中の名だたる研究者のほとんどが集まり、自閉症研究の最新情報が集結しています。

遺伝子研究、脳機能研究、超早期発見について、自閉症とADHD、また、薬物についてなどなど、本当に数々の研究発表が3日間にわたって行われました。

今回は、改訂検討がほぼ最終段階に進んでいるDSM‐Ⅴについての報告もありました。

DSM-Ⅴでは、間違いなく、PDDNOSはなくなるだろうし、ほぼ確実にアスペルガー障害の区別無く、トータルでASDという診断の括りになる方向で進んでいると、検討委員会の代表者が断言していました。PDDNOSを無くし、アスペルガー障害と自閉症の区別をなくそうという議論は前からありましたが、こんなにきっぱりと明言されたのは初めてでした。ただ、最終段階に来たとはいえ、まだ期間があるので、この後マイナーな変更が無いとは限らないともおっしゃいました。しかし、この会議の席での公式なお話ですから、ほぼ間違いないのでしょう。

ASDとADHDなどの合併診断も、DSM-Ⅳ-TRでは認められていませんが、DSM‐Ⅴでは認められる可能性が非常に高まっているとのことでした。

早期発見では、生後12ヶ月での発見が主流のようでした。いくつかのツールが開発されていて、それらにおいては生後12ヶ月でハイリスクが認められた子達の確定診断率が大変上がっていて、12ヶ月での発見はほぼ確実だという話のようでした。いくつかの地域のいくつかの機関が同じ内容の研究を発表していたので、ほぼ常識的に広がってきているようです。2年前に全米小児科医学会が、生後24ヶ月(2歳)までに2回の自閉症のチェックをするようにと勧告を出したので、そのことも影響して研究が進んだようです。


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今年は、なんと、新型インフルエンザの件で、ご一緒する予定だった方々のうち8名までもが直前でキャンセルされました。私たちとは別のグループの日本の方々も、多くがキャンセルなさったようでした。

それでも一緒にやってきた川崎医療福祉大学の重松先生やおしまコロニーの高橋ドクターらと、楽しい研修ができました。


私も一応、マスクは使い捨てにできるように日数以上分と、滅菌シート、うがい薬、体温計など、普段の渡航よりずっとずっと医薬品・衛生用品に関しては重装備で来ました。それでも、こちらに来てみたら、マスクはしないでくれ、マスクをしていると保菌者のようで周囲の人の恐怖心を煽るからと言われ怖がられます。そう言われるとマスクをすることもできません。



その代わり、手洗いとうがいは徹底して励行しています。



シカゴでの3日間の研修を終えて、これからノースカロライナに移動します。私は、毎年5月にTEACCH部に戻って再研修を受けるようにしています。1年に2回以上は本物に触れていないと、慣れは誤学習や自己流を生みますから、その予防です。今年もまた自分を洗い直してきます。






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この記事へのコメント
トモコ先生でもあろう方が初心を忘れず、基本に徹底されていらっしゃる訳ですから、この姿勢を自分も見習わなければと思う然りです。
Posted by くろやん at 2009年05月10日 14:13
自閉症研究の最新情報 ありがとうございます。
DSM‐Ⅴでは診断基準が随分変わるようでうすね。
PDDNOSやアスペルガー障害 ということではなくASDというくくりになること
ADHDとの合併診断も可能との可能性があること

どちらも非常に興味深く読みました。

DSM-Ⅳで診断されました。これから、自分の意識や周囲とのかかわりも世界の動きにあわせていけるようにしようととても感じました。
Posted by ナルヲ・ディープ at 2009年05月10日 14:29
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