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2009年05月25日
ペアレントメンターと高機能親の学習会(バンビの会)
午前中は、編集者と打ち合わせ。
「 自閉症の子どもを持つ親のための ペアレントメンター・ハンドブック 」責了。
7月1日発売予定です。
アメリカで始まった「ペアレントメンター制度」
その元祖とメッカは、ノースカロライナ州のTEACCHです。
この本は、ノースカロライナ自閉症協会でメンタープログラムを創立し、現在も責任者・コーディネーターを務めておられるアン・パーマー女史にその成り立ちや意義、メンタートレーニングなどについて詳説いただきました。また、そのTEACCHペアレントメンタープログラムに学び、佐賀県方式ペアレントメンターシステムを確立したので、その内容についての説明も載せています。
アン・パーマー氏は来月再来日予定で、6月21日に佐賀市で開催される自閉症協会九州大会で講演をなさいます。また、前日の20日には、ペアレントメンタープログラムに絞ったセミナーを開催します。
興味のある方は、ぜひ、ご来場ください。お待ちしています。
-------
午後は、佐賀県自閉症協会の、高機能の親の学習会=バンビの会 でした。
いつも、佐賀県内ばかりではなく、長崎県・福岡県・熊本県などからの参加も多いです。
学校への行き渋り、仕事が見つからない、深刻な引きこもりなど、自閉症の子どもから大人までありがちな不適応状況のとき、親としてどう接したらいいか、迷いに迷うのは当然です。
同じ話を繰り返し聞いても、納得したようなできなかったような、わかりきれないような。。
悩みますよね。。
メンターはこんな場面にも活躍します。ペアレントメンターは、しかし、トレーニングおよびそのルールが重要なポイントとなります。「メンターをやりたいからやる」という理由では、実は通用しない、それどころか、実は本来的にうまくいかないものです。
テンプル・グランディンさんがおっしゃっています。 「一人の自閉症を育てたといっても、それはたった一人の自閉症しか知らないということだ」 これは親や支援者への警鐘なんです。自閉症は多様です。一人育てたということが、専門家になったわけじゃないということに気づかないといけません。専門家になったつもりになってもいけないのです。ですから、メンターは専門家として行動してはいけないのです。それが「やりたい!」一心の方にはわかっていただけないことが多い。その場合、危険な領域に踏み込んでしまっている自分にも気づかないでおられます。
危なっかしいなぁ。
親の心理はトリッキーです。親だからと、何でも許されるわけじゃないことも肝に命じることができる、というのも、メンターの資質の一部です。
支援者についても同じですね。
アトウッド博士は、各機能レベルの全年代のASDの方を、それぞれ付き合って、支援した対象者が1000人を超えたら、専門家として一人前といえるかもしれないですね、と、おっしゃっています。
「 自閉症の子どもを持つ親のための ペアレントメンター・ハンドブック 」責了。
7月1日発売予定です。
アメリカで始まった「ペアレントメンター制度」
その元祖とメッカは、ノースカロライナ州のTEACCHです。
この本は、ノースカロライナ自閉症協会でメンタープログラムを創立し、現在も責任者・コーディネーターを務めておられるアン・パーマー女史にその成り立ちや意義、メンタートレーニングなどについて詳説いただきました。また、そのTEACCHペアレントメンタープログラムに学び、佐賀県方式ペアレントメンターシステムを確立したので、その内容についての説明も載せています。
アン・パーマー氏は来月再来日予定で、6月21日に佐賀市で開催される自閉症協会九州大会で講演をなさいます。また、前日の20日には、ペアレントメンタープログラムに絞ったセミナーを開催します。
興味のある方は、ぜひ、ご来場ください。お待ちしています。
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午後は、佐賀県自閉症協会の、高機能の親の学習会=バンビの会 でした。
いつも、佐賀県内ばかりではなく、長崎県・福岡県・熊本県などからの参加も多いです。
学校への行き渋り、仕事が見つからない、深刻な引きこもりなど、自閉症の子どもから大人までありがちな不適応状況のとき、親としてどう接したらいいか、迷いに迷うのは当然です。
同じ話を繰り返し聞いても、納得したようなできなかったような、わかりきれないような。。
悩みますよね。。
メンターはこんな場面にも活躍します。ペアレントメンターは、しかし、トレーニングおよびそのルールが重要なポイントとなります。「メンターをやりたいからやる」という理由では、実は通用しない、それどころか、実は本来的にうまくいかないものです。
テンプル・グランディンさんがおっしゃっています。 「一人の自閉症を育てたといっても、それはたった一人の自閉症しか知らないということだ」 これは親や支援者への警鐘なんです。自閉症は多様です。一人育てたということが、専門家になったわけじゃないということに気づかないといけません。専門家になったつもりになってもいけないのです。ですから、メンターは専門家として行動してはいけないのです。それが「やりたい!」一心の方にはわかっていただけないことが多い。その場合、危険な領域に踏み込んでしまっている自分にも気づかないでおられます。
危なっかしいなぁ。
親の心理はトリッキーです。親だからと、何でも許されるわけじゃないことも肝に命じることができる、というのも、メンターの資質の一部です。
支援者についても同じですね。
アトウッド博士は、各機能レベルの全年代のASDの方を、それぞれ付き合って、支援した対象者が1000人を超えたら、専門家として一人前といえるかもしれないですね、と、おっしゃっています。
Posted by Tomoko at 04:38│Comments(6)
│お仕事日誌
この記事へのコメント
支援する立場の人が偏った考えや盲点に陥ることがないように気を付けておくことが大切なのですね。
Posted by くろやん at 2009年05月25日 07:54
冷静でない感情的な行動が問題を起こす、ということです。
親はともすれば、自分の感情で動いていることに気づかないことが多いからです。
仕方がないよね~っと、思うのですが、他者への行動は影響を与えてしまうので、自分の言動を戒めることが本当に大切になるし、その姿がむしろ、手本となることも多いのです。
親はともすれば、自分の感情で動いていることに気づかないことが多いからです。
仕方がないよね~っと、思うのですが、他者への行動は影響を与えてしまうので、自分の言動を戒めることが本当に大切になるし、その姿がむしろ、手本となることも多いのです。
Posted by Tomoko先生 at 2009年05月25日 08:11
アスペルガー症候群を盾に、なんでもやれる
こうして、加害者は保護されますが、
被害者(感情)は、等閑にされていく
ぜひ、周囲の人、関係当事者の保護も
合わせて、研究をお願いします
こうして、加害者は保護されますが、
被害者(感情)は、等閑にされていく
ぜひ、周囲の人、関係当事者の保護も
合わせて、研究をお願いします
Posted by KAMEREON at 2009年05月28日 15:09
一人の自閉症児を曲がりなりにも育てること
それだけで多大な労力ですし
1000人ASDを見た臨床家に比して
劣っているとは思いません。
ペアレントメンターは
自分に余裕がないとできないことだと思います。
溺れている者が 同じく溺れている他者を
救うことはできません。
それだけで多大な労力ですし
1000人ASDを見た臨床家に比して
劣っているとは思いません。
ペアレントメンターは
自分に余裕がないとできないことだと思います。
溺れている者が 同じく溺れている他者を
救うことはできません。
Posted by 福岡出身 at 2009年06月11日 11:27
>「一人の自閉症を育てたといっても、それはたった一人の自閉症しか知ら>ないということだ」
>親だからと、何でも許されるわけじゃないことも肝に命じることができる、と>うのも、メンターの資質の一部です。
ホントにそうですね・・。
メンターは特別な資質とトレーニングを必要とするものだと思います。
フォローしてくださる専門家の存在も必要そうですね。
メンターという立場ではなくとも、ひとりの親としても、心に留めておきたいと
思います。
>親だからと、何でも許されるわけじゃないことも肝に命じることができる、と>うのも、メンターの資質の一部です。
ホントにそうですね・・。
メンターは特別な資質とトレーニングを必要とするものだと思います。
フォローしてくださる専門家の存在も必要そうですね。
メンターという立場ではなくとも、ひとりの親としても、心に留めておきたいと
思います。
Posted by EPO at 2009年06月13日 23:05
私は18歳でアスペルガーとADHDの発達障害を持つ息子の母親です。
是非ペアレントメンターの事をもっと知りお勉強したいです。情報など教えて下さい。
是非ペアレントメンターの事をもっと知りお勉強したいです。情報など教えて下さい。
Posted by 林田あゆみ at 2013年08月19日 13:36
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