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2013年01月20日
被害者家族。加害者家族。
通常、私のような仕事をしている者で良識ある人は、以下のようなことはこういうブログなどで以下のようなことは書かないものだと思っている。しかし、一度は書いておきたいと考え、書いた。
***********
今回の大阪の高校の体罰事件。
当事者教師が体罰を認めているからだろうか。これまでと違って、被害者家族の心情等の報道がこれまでと目立って少ないと感じる。ネットで調べてみても、ほとんど出てこない。ある意味、良いことだと思う。
ずいぶん前になるが、私の知人の家族。知的障害のある家族メンバー(当時すでに成人)が入所していた施設で日常的に体罰=虐待に遭っていたことを、本人のからだの傷から発見し、訴えたことがあった。しかし、15年以上も前のことで世間の状況も違い、また、施設側の隠ぺいもあって思うように全容解明が進まず、身体に新しい傷打撲渾などでの特定にとどまり、虐待職員についての追及が甘いままだった。施設側の責任も思うように問えなかった。あの時の知人家族の怒りや苦悩、それは今も続いているが、家族以外の誰ともこの件で話そうとしなくなっていった。障害者問題に詳しい闘う弁護士に依頼していたが、当時の社会情勢では弁護士も無力だった。知人は弟の施設を変えた。が、訴えた家族として、施設職員らとの信頼関係が築きにくくなったことは否めなくなっている。いつまでもひきずる。
私の知人の苦悩は、社会の理不尽に見舞われ、社会の理不尽によって葬り去られたようなところがあり、胸が痛い。
今回の大阪の事件は、命が奪われてしまった。明らかに奪われてしまった。そのことへの対応もどうなっているのだろうか。ご遺族を報道で傷つけてほしくない。
私の地元佐賀は2000年に西鉄バスジャックもあり、被害者家族は多数にのぼり、被害者自身、あるいはご家族メンバーの誰かが誰かと知人でみんなどこかでつながっていた。私も父の関係もあり、数人の被害者家族のいくらかを間接的に知っていた。彼らの生活を守るために地域全体が動いた。報道をシャットアウトした。今回もそれで報道が少ないのなら納得する。ご遺族のお気持ちが少しでも癒される方向で対応がなされていればいいなと強く願っている。
加害者への対応。
私は、ある施設内の虐待体罰事件で、専門家として証言したことがある。
携帯動画と診察した医師の記録で虐待事実は証明されていたが、私の専門家としての証言もあって、この職員さんは加害者としての罪が確定した。その加害者には受験生のお子さんがいた。そのことは聞いて知っていた。裁判で実刑判決が出た時、国内の別の地域の別の施設経営者が私に会いに来て、こんなに難しい知的障害者の入所支援は時に大変なのに、あなたはなんてことをしたんだと責められた。私がそれを知らないとでも思っているのだろう過去の人は。こういう非難も覚悟の上で証言した。虐待事実は明らかなのに、子どもたちは訴えることができないのだ。この被害者はあわや死に掛けたのだ。それでも入所してお世話になっているから黙れというのか、入所の世話をしている者は見えないところで何をしても良いというわけではなく、いのちの尊厳は守られるべきで、正しく行われなければならない。そもそもの意識が問題なのだ。その加害者のお子様やご家族はお気の毒だった。しかし、加害者は家族を持つほどの人なのだ。西鉄バスジャックにも家族がいた。被害者家族と同じ市内にいた。誰もが自分の行為に対する社会的責任は果たさなければならない。家族は受けとめていかなければならない。
今回は命が奪われた。このことについて、どのように扱われていくのだろうか。遺族はどのように守られていくのだろうか。
報道が個人の尊厳を傷つけない範囲で扱ってくれることを願うが、ずっと見つめていきたいと思う。
被害者加害者の家族について私の思いを書くのは、ずっと気が引けてきた。
それは、いろんな事件の被害者家族加害者家族を、現実の生活で見守りつづけているからこそである。今も表ざたにならない複数の事件に関わっており、あまりにも生々しく現実をみているからである。
このことについての公的な発言は、できればこれきりにしたいと思う。
*デリケートな問題は、Facebookで。
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今回の大阪の高校の体罰事件。
当事者教師が体罰を認めているからだろうか。これまでと違って、被害者家族の心情等の報道がこれまでと目立って少ないと感じる。ネットで調べてみても、ほとんど出てこない。ある意味、良いことだと思う。
ずいぶん前になるが、私の知人の家族。知的障害のある家族メンバー(当時すでに成人)が入所していた施設で日常的に体罰=虐待に遭っていたことを、本人のからだの傷から発見し、訴えたことがあった。しかし、15年以上も前のことで世間の状況も違い、また、施設側の隠ぺいもあって思うように全容解明が進まず、身体に新しい傷打撲渾などでの特定にとどまり、虐待職員についての追及が甘いままだった。施設側の責任も思うように問えなかった。あの時の知人家族の怒りや苦悩、それは今も続いているが、家族以外の誰ともこの件で話そうとしなくなっていった。障害者問題に詳しい闘う弁護士に依頼していたが、当時の社会情勢では弁護士も無力だった。知人は弟の施設を変えた。が、訴えた家族として、施設職員らとの信頼関係が築きにくくなったことは否めなくなっている。いつまでもひきずる。
私の知人の苦悩は、社会の理不尽に見舞われ、社会の理不尽によって葬り去られたようなところがあり、胸が痛い。
今回の大阪の事件は、命が奪われてしまった。明らかに奪われてしまった。そのことへの対応もどうなっているのだろうか。ご遺族を報道で傷つけてほしくない。
私の地元佐賀は2000年に西鉄バスジャックもあり、被害者家族は多数にのぼり、被害者自身、あるいはご家族メンバーの誰かが誰かと知人でみんなどこかでつながっていた。私も父の関係もあり、数人の被害者家族のいくらかを間接的に知っていた。彼らの生活を守るために地域全体が動いた。報道をシャットアウトした。今回もそれで報道が少ないのなら納得する。ご遺族のお気持ちが少しでも癒される方向で対応がなされていればいいなと強く願っている。
加害者への対応。
私は、ある施設内の虐待体罰事件で、専門家として証言したことがある。
携帯動画と診察した医師の記録で虐待事実は証明されていたが、私の専門家としての証言もあって、この職員さんは加害者としての罪が確定した。その加害者には受験生のお子さんがいた。そのことは聞いて知っていた。裁判で実刑判決が出た時、国内の別の地域の別の施設経営者が私に会いに来て、こんなに難しい知的障害者の入所支援は時に大変なのに、あなたはなんてことをしたんだと責められた。私がそれを知らないとでも思っているのだろう過去の人は。こういう非難も覚悟の上で証言した。虐待事実は明らかなのに、子どもたちは訴えることができないのだ。この被害者はあわや死に掛けたのだ。それでも入所してお世話になっているから黙れというのか、入所の世話をしている者は見えないところで何をしても良いというわけではなく、いのちの尊厳は守られるべきで、正しく行われなければならない。そもそもの意識が問題なのだ。その加害者のお子様やご家族はお気の毒だった。しかし、加害者は家族を持つほどの人なのだ。西鉄バスジャックにも家族がいた。被害者家族と同じ市内にいた。誰もが自分の行為に対する社会的責任は果たさなければならない。家族は受けとめていかなければならない。
今回は命が奪われた。このことについて、どのように扱われていくのだろうか。遺族はどのように守られていくのだろうか。
報道が個人の尊厳を傷つけない範囲で扱ってくれることを願うが、ずっと見つめていきたいと思う。
被害者加害者の家族について私の思いを書くのは、ずっと気が引けてきた。
それは、いろんな事件の被害者家族加害者家族を、現実の生活で見守りつづけているからこそである。今も表ざたにならない複数の事件に関わっており、あまりにも生々しく現実をみているからである。
このことについての公的な発言は、できればこれきりにしたいと思う。
*デリケートな問題は、Facebookで。
Posted by Tomoko at 04:41│Comments(2)
│時事
この記事へのコメント
確か、「スクールウォーズ」というドラマがあった。荒廃した高校をラグビーを通して立て直していくストーリーである。
私は、橋下市長が平成のスクールウォーズを実現できる貴重な存在だと考える。
橋下市長の今があるのは、皮肉にも自身が「クソ野郎」と批判した教育委員会があってこそではないのか?
今は個人的感情よりも教育委員会とスクラムを組んで、こんごね生徒達のの為になる解決案を練り上げてほしいと考えている。本音をいえは、橋下市長には4年の任期を全うしてほしい。今の日本を変えてほしい。総理大臣になってほしいくらいだと考えている。
私は、橋下市長の熱い気持ちに大変好感を抱いている一ファンである。
私は、橋下市長が平成のスクールウォーズを実現できる貴重な存在だと考える。
橋下市長の今があるのは、皮肉にも自身が「クソ野郎」と批判した教育委員会があってこそではないのか?
今は個人的感情よりも教育委員会とスクラムを組んで、こんごね生徒達のの為になる解決案を練り上げてほしいと考えている。本音をいえは、橋下市長には4年の任期を全うしてほしい。今の日本を変えてほしい。総理大臣になってほしいくらいだと考えている。
私は、橋下市長の熱い気持ちに大変好感を抱いている一ファンである。
Posted by くろやん at 2013年01月20日 08:23
最近、大相撲の大鵬さんがお亡くなりになった。
相撲といえば、日本人では花田虎上(若乃花)さん以来、横綱力士が外国人である。
相撲は、ある程度のポジションまで到達しないと給料が貰えない。
似たようなシステムがAKB48である。AKBは研究生の間は給料が貰えない。
現代の若者は仕事と給料の割が合わないとすぐに会社を辞めてしまうらしい。団塊の世代は、ゆとり教育の弊害と批判するするクセに何のソリューションも提案しない。
私は一人の若者に注目している。鹿児島出身の柏木由紀さんである。
彼女は、研究生時代からレッスンシューズを買い替えることなく、ボロボロになったのを見兼ねた大島優子さんが、新しいシューズをプレゼントしたエピソードがある。
彼女は、アドリブがさぼと上手くなさそうな印象があり、誤解を招いてしまう発言を時折することがある。その為か、あまり扱われ方が良くない印象を受ける。しかし、彼女の周囲には素晴らしい仲間が多くいる。その理由は、自身の努力の過程を一切口にしないことにある。その部分が昭和の名横綱であった大鵬と重なる。
相撲といえば、日本人では花田虎上(若乃花)さん以来、横綱力士が外国人である。
相撲は、ある程度のポジションまで到達しないと給料が貰えない。
似たようなシステムがAKB48である。AKBは研究生の間は給料が貰えない。
現代の若者は仕事と給料の割が合わないとすぐに会社を辞めてしまうらしい。団塊の世代は、ゆとり教育の弊害と批判するするクセに何のソリューションも提案しない。
私は一人の若者に注目している。鹿児島出身の柏木由紀さんである。
彼女は、研究生時代からレッスンシューズを買い替えることなく、ボロボロになったのを見兼ねた大島優子さんが、新しいシューズをプレゼントしたエピソードがある。
彼女は、アドリブがさぼと上手くなさそうな印象があり、誤解を招いてしまう発言を時折することがある。その為か、あまり扱われ方が良くない印象を受ける。しかし、彼女の周囲には素晴らしい仲間が多くいる。その理由は、自身の努力の過程を一切口にしないことにある。その部分が昭和の名横綱であった大鵬と重なる。
Posted by くろやん at 2013年01月20日 09:07
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