*服巻智子への講演依頼は以下の方法で!
<< 服巻智子への講演・機関コンサルテーション申込方法! >> 服巻智子への講演依頼および機関コンサルテーション依頼は、下記のメールアドレスよりお問合せいただくか、申込用紙をダウンロードしてファックスするか、どちらかの方法を選択してお申込みください。メールの場合も、下記のPDFの申込用紙をダウンロードして申込み時に必要な内容・情報をご確認ください。 お問合せ先 kouenirai_tomoko@yahoo.co.jp *1週間以内に返信が無い場合は、再度メールください。 なお、個別相談はメールでは受け付けておりません。ご理解のうえ、ご了承くださいませ。 ![]() FAX送信先 0952-32-2105 *受付時間9:00~17:00の時間内にご送信下さい |
2018年08月01日
ASD児の発語訓練
以前も書きましたが、この3年ほど、ABAもしっかり勉強しなおしているところです。
一昨年から2年間は、通信でABAについて、BCBAコースワークを受けました。厳しいトレーニングでしたが、まだまだ基礎の部分でした。それを修了して、現在は臨床実践と、そして、なんと、自分がスーパービジョンをする、ということにもトライしなければならないところに来ています。
自分がスーパービジョン(SV)を提供する、と言っても、自分のそのスーパービジョンしているところや内容を、さらにまた、BCBAの先生(アメリカ在住)にスーパービジョンしていただく、ということで研修を続けています。
その、SVしながらSVを受けているケースは、まだ小さいお子さんで、PECSをそれなりに使えるようになっている子なんですが、年齢的にもギリギリということをアメリカのBCBAの先生に(偶然)お聞きしたため、うちの担当セラピストと一緒に、発語訓練に取り組んでいます。
アメリカのBCBAの先生に言わせると、このタイプのお子さんは、もっと小さい時にきちんとした言語訓練を受けていると発語できるようになる、ということでした。しかし、このお子さんがこれまで受けてきた病院の言語訓練では、発語訓練まで至っていない状況のようでした。しかし、アメリカの技術を教えてもらいながら取り組むと、あら不思議、発語への本人のモチベーションも上がり、なんだかいろいろ単語らしいものが出てきました!!! 言語の訓練の専門家のトレーニングより、ABAの発語訓練の方が効果があるのでしょうか? よくわかりませんが、私達にできるのは、今、この方法です。
*BCBAとは、ABAの国際指導者資格の名称です。
たしかに、PECS等の代替コミュニケーション手段を獲得していれば、問題なく日常コミュニケーションは図れます。そして、それでOKです。
ただ一方で、発達の非常に重要な時期に、発語の可能性にぐぐぐっとアプローチする訓練に取り組んでみるチャンスを逃すのはあまりにももったいないというか、不利すぎる。お子さんが得られるそのチャンスは狭いし、周囲の大人の決断にゆだねられるところに、逃した場合の悔しさは取り返しのつかない悔しさともなります。カンタンでも音声が出れば、用のある時に人が振り向いてくれます。それからPECSで伝えたい内容を伝えればよいですもんね。
我々プロは、常に新しい介入治療法を学び、より良い発達を支援する心意気を持ち続け、そして、お子様の発達ニーズに的確にお答えするための新しい知識と技術を会得する責任があると、ヒシヒシと痛感しているところです。
がんばりますっ!
一昨年から2年間は、通信でABAについて、BCBAコースワークを受けました。厳しいトレーニングでしたが、まだまだ基礎の部分でした。それを修了して、現在は臨床実践と、そして、なんと、自分がスーパービジョンをする、ということにもトライしなければならないところに来ています。
自分がスーパービジョン(SV)を提供する、と言っても、自分のそのスーパービジョンしているところや内容を、さらにまた、BCBAの先生(アメリカ在住)にスーパービジョンしていただく、ということで研修を続けています。
その、SVしながらSVを受けているケースは、まだ小さいお子さんで、PECSをそれなりに使えるようになっている子なんですが、年齢的にもギリギリということをアメリカのBCBAの先生に(偶然)お聞きしたため、うちの担当セラピストと一緒に、発語訓練に取り組んでいます。
アメリカのBCBAの先生に言わせると、このタイプのお子さんは、もっと小さい時にきちんとした言語訓練を受けていると発語できるようになる、ということでした。しかし、このお子さんがこれまで受けてきた病院の言語訓練では、発語訓練まで至っていない状況のようでした。しかし、アメリカの技術を教えてもらいながら取り組むと、あら不思議、発語への本人のモチベーションも上がり、なんだかいろいろ単語らしいものが出てきました!!! 言語の訓練の専門家のトレーニングより、ABAの発語訓練の方が効果があるのでしょうか? よくわかりませんが、私達にできるのは、今、この方法です。
*BCBAとは、ABAの国際指導者資格の名称です。
たしかに、PECS等の代替コミュニケーション手段を獲得していれば、問題なく日常コミュニケーションは図れます。そして、それでOKです。
ただ一方で、発達の非常に重要な時期に、発語の可能性にぐぐぐっとアプローチする訓練に取り組んでみるチャンスを逃すのはあまりにももったいないというか、不利すぎる。お子さんが得られるそのチャンスは狭いし、周囲の大人の決断にゆだねられるところに、逃した場合の悔しさは取り返しのつかない悔しさともなります。カンタンでも音声が出れば、用のある時に人が振り向いてくれます。それからPECSで伝えたい内容を伝えればよいですもんね。
我々プロは、常に新しい介入治療法を学び、より良い発達を支援する心意気を持ち続け、そして、お子様の発達ニーズに的確にお答えするための新しい知識と技術を会得する責任があると、ヒシヒシと痛感しているところです。
がんばりますっ!
2017年04月26日
臨床家の倫理
先日、我が another planet での、今年度最初のケースカンファレンスを行いました。必ず、各自1ケース以上出して、どのようなアセスメントの下にどのような介入計画をてて、その経過はどうかということの説明、あるいは、直近の問題行動の相談や、あるいは、保護者からの相談を出し合うものです。一応、SVの役割を担っていますが、私自身もケースを出し、みんなからの意見や助言をもらったりします。
この作業は、臨床家としての最もベーシックな倫理観に基づいています。常に謙虚に研鑽を積むこと、また、多角的な視野を培うこと、オープンマインドで他者からの素朴で、しかも専門的な疑問や意見に耳を傾けること、など。こういうことが、自分自身をより優れた専門家へと高めていく一助となります。
先日のケースカンファレンスでは、全員のケースが、行き詰まり、あるいは、次のステップへの選択の迷いのあるものでした。これこれ! 自分がやっていること、自分の判断は最善を尽くしたが、それでも意見を聞きたい、という姿勢。こういう相談をできるようになること自体が、「君たちはもう一流の仲間入りだね」と心の中で褒めまくりました。
いろいろなケースに出会うと勉強不足を痛感するものです。
Structured TEACCHingだけでは解決しないことも多いです。
今回のケースの中には、FBAに取り組む必要があるケースがありました。その説明をしました。すると、全員が勉強になるし、実際、翌週直ちに保護者とも一緒にFBAの下準備としてのMASをやってみました。担当スタッフにしてみれば「瞠目!」の結果が出て、次のステップへの明確な指針が出ました。
良いですねえ。
ベテランになってからこそ、さらに謙虚に、SVを受け続ける、その姿勢を持ち続けること。とても重要なことですね。
この作業は、臨床家としての最もベーシックな倫理観に基づいています。常に謙虚に研鑽を積むこと、また、多角的な視野を培うこと、オープンマインドで他者からの素朴で、しかも専門的な疑問や意見に耳を傾けること、など。こういうことが、自分自身をより優れた専門家へと高めていく一助となります。
先日のケースカンファレンスでは、全員のケースが、行き詰まり、あるいは、次のステップへの選択の迷いのあるものでした。これこれ! 自分がやっていること、自分の判断は最善を尽くしたが、それでも意見を聞きたい、という姿勢。こういう相談をできるようになること自体が、「君たちはもう一流の仲間入りだね」と心の中で褒めまくりました。
いろいろなケースに出会うと勉強不足を痛感するものです。
Structured TEACCHingだけでは解決しないことも多いです。
今回のケースの中には、FBAに取り組む必要があるケースがありました。その説明をしました。すると、全員が勉強になるし、実際、翌週直ちに保護者とも一緒にFBAの下準備としてのMASをやってみました。担当スタッフにしてみれば「瞠目!」の結果が出て、次のステップへの明確な指針が出ました。
良いですねえ。
ベテランになってからこそ、さらに謙虚に、SVを受け続ける、その姿勢を持ち続けること。とても重要なことですね。
2017年03月20日
FBA=私がABAを再学習するワケ -BCBAコース
この週末、大きなテストと学期末レポートを提出したところです。何の?
はい、私は、一年前、BCBAコースというABA(応用行動分析学)の国際資格を取得するコースを受講し始めたのです。5学期制で、一年間でやっと3学期終了したところです。
ノースカロライナ大学医学部のTEACCH自閉症プログラムによる、TEACCH®認定上級コンサルタントの資格を持っているのにどうしてまたわざわざABAを学ぶの? と思う人がいるかもしれません。また、TEACCHとABAは仲が悪いんじゃないの? と思う人もいるかもしれません。TEACCHとABAは仲は悪くないですよ。TEACCHは行動科学に基づいており、その学問はABAによって発展しました。また、開発者のショプラー先生自ら、「ABAのインシデンタルティーチングを取り入れているんだよ」という解説もなさっていたし、私がTEACCHに留学した1992年には、課題分析のやり方(=ABA)もTEACCHでも教えていたほどです。私自身、ABAを学生時代と大学院生時代に学んでおりまして、だからこそ、行動科学に基づいたTEACCHアプローチをよく理解できたのです。
では、なぜ、TEACCHとABAが仲が悪いと勘違いされ、その噂が日本国内でまことしやかに広まっているのか、そのことについては、先日の2月のTEACCHプログラム実践研究大会の基調講演でお話しさせていただきました。4月29日の「TEACCHとは何か?」という諏訪利明先生とのジョイント講演会においても少しだけお話しさせていただきますね。
さて、最初の話題に戻しますが、今なぜ、私がABAを学びなおしているのか?
それは、TEACCHのACレベル(公認上級コンサルタント)だからです。今やアメリカでは、2009年の連邦法の改正により、自閉症の児者の医療・教育・福祉支援のどのシーンにおいても、FBA(行動機能査定)を実施しなければならないことに法で定められました。そして、TEACCHの指導者たちも全員ABAを学びなおし、FBAに長けていくよう再トーレニングを受けています。毎年8月に佐賀で開催するTEACCH®5デイトレーニングの直前に実施するアドバンストレーニング(Beyond the basicsと呼ばれる)では、FBAの演習があります。
さらに、ですが、TEACCHの指導者たちに教えてもらったことがきっかけで学び始めたESDM(アーリースタートデンバーモデル)、これは、私自身もですが、うちのスタッフたちは全員学んでもらってい、私を含めスタッフ全員が、本拠地のカリフォルニア大学デービス校MINDインスティテュートによってESDM認定セラピストに合格しています。ESDMはものすごく子どもたちの発達を促進するという確信を得ており、ESDMを指導できる臨床家を増やしたい、という願いのもと、あれこれいろいろな人にお願いしてきましたが、結局のところ、私自身がESDMトレーナーになるしか道がない、ということが判明しました。ESDMはABAベースでデンバーモデルにPRTを取り入れて包括的にパッケージ化された治療教育法です。アメリカのESDMトレーナーのほとんどがBCBAを取得しているのです。
以上のような経緯から、どうしても、BCBA取得を目指すことは、私にとって避けられないこととなってきたために、意を決して、去年の4月から受講開始しました。
そしたら、さすがポストグラデュエートのコース、というか、マジで結構大変でした。すでにプロになっている人のためのコースですので、知っていて当たり前のこともいろいろとあり、それを知らなかったので、勉強は苦労しました。でも、何とか乗り越えてきて、ようやく3学期を終わり、折り返し地点に立ったところです。
しかし、勉強とはいくつの年齢になっても楽しいものですね。しんどいことも多いですが、頭を下げて、若い人たちに教えてもらいながら、ゆっくりですが前進しています。このBCBAコースも、今日からつかの間の春休み。また4月10日から新しい学期が始まります。エネルギー充電しておこう(^^)/
はい、私は、一年前、BCBAコースというABA(応用行動分析学)の国際資格を取得するコースを受講し始めたのです。5学期制で、一年間でやっと3学期終了したところです。
ノースカロライナ大学医学部のTEACCH自閉症プログラムによる、TEACCH®認定上級コンサルタントの資格を持っているのにどうしてまたわざわざABAを学ぶの? と思う人がいるかもしれません。また、TEACCHとABAは仲が悪いんじゃないの? と思う人もいるかもしれません。TEACCHとABAは仲は悪くないですよ。TEACCHは行動科学に基づいており、その学問はABAによって発展しました。また、開発者のショプラー先生自ら、「ABAのインシデンタルティーチングを取り入れているんだよ」という解説もなさっていたし、私がTEACCHに留学した1992年には、課題分析のやり方(=ABA)もTEACCHでも教えていたほどです。私自身、ABAを学生時代と大学院生時代に学んでおりまして、だからこそ、行動科学に基づいたTEACCHアプローチをよく理解できたのです。
では、なぜ、TEACCHとABAが仲が悪いと勘違いされ、その噂が日本国内でまことしやかに広まっているのか、そのことについては、先日の2月のTEACCHプログラム実践研究大会の基調講演でお話しさせていただきました。4月29日の「TEACCHとは何か?」という諏訪利明先生とのジョイント講演会においても少しだけお話しさせていただきますね。
さて、最初の話題に戻しますが、今なぜ、私がABAを学びなおしているのか?
それは、TEACCHのACレベル(公認上級コンサルタント)だからです。今やアメリカでは、2009年の連邦法の改正により、自閉症の児者の医療・教育・福祉支援のどのシーンにおいても、FBA(行動機能査定)を実施しなければならないことに法で定められました。そして、TEACCHの指導者たちも全員ABAを学びなおし、FBAに長けていくよう再トーレニングを受けています。毎年8月に佐賀で開催するTEACCH®5デイトレーニングの直前に実施するアドバンストレーニング(Beyond the basicsと呼ばれる)では、FBAの演習があります。
さらに、ですが、TEACCHの指導者たちに教えてもらったことがきっかけで学び始めたESDM(アーリースタートデンバーモデル)、これは、私自身もですが、うちのスタッフたちは全員学んでもらってい、私を含めスタッフ全員が、本拠地のカリフォルニア大学デービス校MINDインスティテュートによってESDM認定セラピストに合格しています。ESDMはものすごく子どもたちの発達を促進するという確信を得ており、ESDMを指導できる臨床家を増やしたい、という願いのもと、あれこれいろいろな人にお願いしてきましたが、結局のところ、私自身がESDMトレーナーになるしか道がない、ということが判明しました。ESDMはABAベースでデンバーモデルにPRTを取り入れて包括的にパッケージ化された治療教育法です。アメリカのESDMトレーナーのほとんどがBCBAを取得しているのです。
以上のような経緯から、どうしても、BCBA取得を目指すことは、私にとって避けられないこととなってきたために、意を決して、去年の4月から受講開始しました。
そしたら、さすがポストグラデュエートのコース、というか、マジで結構大変でした。すでにプロになっている人のためのコースですので、知っていて当たり前のこともいろいろとあり、それを知らなかったので、勉強は苦労しました。でも、何とか乗り越えてきて、ようやく3学期を終わり、折り返し地点に立ったところです。
しかし、勉強とはいくつの年齢になっても楽しいものですね。しんどいことも多いですが、頭を下げて、若い人たちに教えてもらいながら、ゆっくりですが前進しています。このBCBAコースも、今日からつかの間の春休み。また4月10日から新しい学期が始まります。エネルギー充電しておこう(^^)/
2016年10月11日
リハビリとABA
この4月から応用行動分析学(ABA)の通信教育コースを取っています。これまでも何回か書いたと思いますが、改めてしっかり勉強しなおしたくて。
そして、今は、骨折で入院中。
ABAの先生が、こういう本を紹介してくださいました。
「リハビリテーション効果を最大に引き出すコツ 応用行動分析で運動療法とADL訓練は変わる」
(山﨑裕司・山本淳一編著)
入院中ではありますが、この本を勉強して、これからの私自身の歩行訓練にこの内容を生かそうとしています(^^)/
今は松葉杖の練習に入っていて、複雑に折れた右足に、今週から全体重をかける練習が始まりました。
これからの歩行訓練に、自分でプログラムを書いてみます!
がんばります!!!

そして、今は、骨折で入院中。
ABAの先生が、こういう本を紹介してくださいました。
「リハビリテーション効果を最大に引き出すコツ 応用行動分析で運動療法とADL訓練は変わる」
(山﨑裕司・山本淳一編著)
入院中ではありますが、この本を勉強して、これからの私自身の歩行訓練にこの内容を生かそうとしています(^^)/
今は松葉杖の練習に入っていて、複雑に折れた右足に、今週から全体重をかける練習が始まりました。
これからの歩行訓練に、自分でプログラムを書いてみます!
がんばります!!!
