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2013年05月09日
生涯功労賞=パトリシア・ハウリン先生
しばらくご無沙汰していました。
スペインのサンセバスチャンで行われたIMFAR(International Meeting For Autism Research)に参加していました。このIMFAR、もう何年も継続して参加していますが、発表し始めてまだ2回目です。今回も、佐賀県モデルの効果検証に係わる一題をささやかに発表してきました。
さて、今年は、いろんな歴史的に重要な動きのあったIMFARでしたが、その中の私にとっての一題ニュースは、パトリシア(パット)・ハウリン先生(ロンドン大学名誉教授)が生涯功労賞を受賞なさったことです。
パット・ハウリン先生はマイケル・ラターの下で心理学者としてのトレーニングを積み、早くから効果的な療育支援の在り方の研究を推進し、また子どもたちが大人になる頃には、プロスペクツと呼ばれるロンドンにおける自閉症者の就労支援システムの開発し、実績を上げられました。近年は、たとえば、PECSの第三者評価等を含む、さまざまな療育法の効果検証を積極的に行うなど、自閉症の人とその家族の人生の質をより良く向上させるための実践研究に人生をささげてきた方です。
パットには、私は長年大変お世話になってきました。1997年ごろ?九州大学の客員として6ヵ月滞在なさった折には、佐賀は近いこともあり、大変親しくして頂き、彼女がひとりで上京する際には、視覚支援を書いて持たせたら、自閉症の人たちの困難と支援がどれほど楽になるものか、本当に体験した!とおっしゃっていました。
私がイギリスに滞在して勉強していた2年間の間には、ロンドンの御自宅に招いていただき、娘さんのお部屋に泊めていただきました。パットはお料理上手で、とにかくお料理が好き、凝ったものを上手に作らなくても、料理することが楽しい!と話してくれて、お魚料理をしてくださったこと、忘れません。私も手伝おうとしたんですが、御主人と、それは楽しそうにお二人で話し合いながらプロセスを楽しみながら料理なさっていた姿を眺めているのも微笑ましくて、忘れられない思い出です。美味しかったですよ~。
後進育成にも力を注ぎ、頭がよく切れ者でありながら、心優しく親切な彼女のもとでは多くの若い研究者や実践者が育って行きました。去年、ロンドンの大学は定年退職なさったのですが、今も現役で研究をつづけ、教えてもおられます。去年、退職するとき「ぜんぜんハッピーじゃない。わたしはまだまだ現役よ」って膨れてらっしゃったのがとてもチャーミングでした。
そして去年、私がトロントのIMFARで初めてポスター発表したときも、わざわざ私のポスターを探して見に来てくださったんです。私は恥ずかしくて自信もあまりなくて、だれにもわからないようにこっそり出したつもりだったんですが、パットとリチャード・ミルズ博士(日本にも数回来られているNASのディレクター)は、「Tomokoが出していると思って、見に来たのよ。さぁ、どんなことを研究しているのか説明して!」と熱心に聞いてくださり、励ましてくださり、助言もしてくださいました。あ~、なんて素晴らしい先生=指導者なんだろうと、改めて感激したんです。
さらにまた感激したのは、今回の受賞記念講演のとき、これまで自分のプロとしての人生に影響を与えてくれた先達たち、をご紹介なさったことです。もちろん、当然、ショプラー博士、そして、プロスペクツを企画したときに大きなインスピレーションと影響をもらったというTEACCHプログラムのゲーリー・メジボブ博士のことをご紹介なさいました。
もう、直ちにメジボブ先生にメールしましたよ。とても喜んでおられました!!!
真の指導者は、誠実で正直だ。そして、高潔。
彼らの後に続きたい。
自分にもっと力をつけて、彼らの恩に報いたい。
そして、後輩たちにそれをつないでいきたい。
こんな素晴らしい先生方に出会うことができ、導いてもらうことができたことに感謝します。ホントに。

ハウリン先生とわたし。

ハウリン先生とわたしと重松さん

受賞の様子。

マイケル・ラター、エリック・ショプラー、アイバン・ロバース

キャサリン・ロードとゲーリー・メジボブ。
スペインのサンセバスチャンで行われたIMFAR(International Meeting For Autism Research)に参加していました。このIMFAR、もう何年も継続して参加していますが、発表し始めてまだ2回目です。今回も、佐賀県モデルの効果検証に係わる一題をささやかに発表してきました。
さて、今年は、いろんな歴史的に重要な動きのあったIMFARでしたが、その中の私にとっての一題ニュースは、パトリシア(パット)・ハウリン先生(ロンドン大学名誉教授)が生涯功労賞を受賞なさったことです。
パット・ハウリン先生はマイケル・ラターの下で心理学者としてのトレーニングを積み、早くから効果的な療育支援の在り方の研究を推進し、また子どもたちが大人になる頃には、プロスペクツと呼ばれるロンドンにおける自閉症者の就労支援システムの開発し、実績を上げられました。近年は、たとえば、PECSの第三者評価等を含む、さまざまな療育法の効果検証を積極的に行うなど、自閉症の人とその家族の人生の質をより良く向上させるための実践研究に人生をささげてきた方です。
パットには、私は長年大変お世話になってきました。1997年ごろ?九州大学の客員として6ヵ月滞在なさった折には、佐賀は近いこともあり、大変親しくして頂き、彼女がひとりで上京する際には、視覚支援を書いて持たせたら、自閉症の人たちの困難と支援がどれほど楽になるものか、本当に体験した!とおっしゃっていました。
私がイギリスに滞在して勉強していた2年間の間には、ロンドンの御自宅に招いていただき、娘さんのお部屋に泊めていただきました。パットはお料理上手で、とにかくお料理が好き、凝ったものを上手に作らなくても、料理することが楽しい!と話してくれて、お魚料理をしてくださったこと、忘れません。私も手伝おうとしたんですが、御主人と、それは楽しそうにお二人で話し合いながらプロセスを楽しみながら料理なさっていた姿を眺めているのも微笑ましくて、忘れられない思い出です。美味しかったですよ~。
後進育成にも力を注ぎ、頭がよく切れ者でありながら、心優しく親切な彼女のもとでは多くの若い研究者や実践者が育って行きました。去年、ロンドンの大学は定年退職なさったのですが、今も現役で研究をつづけ、教えてもおられます。去年、退職するとき「ぜんぜんハッピーじゃない。わたしはまだまだ現役よ」って膨れてらっしゃったのがとてもチャーミングでした。
そして去年、私がトロントのIMFARで初めてポスター発表したときも、わざわざ私のポスターを探して見に来てくださったんです。私は恥ずかしくて自信もあまりなくて、だれにもわからないようにこっそり出したつもりだったんですが、パットとリチャード・ミルズ博士(日本にも数回来られているNASのディレクター)は、「Tomokoが出していると思って、見に来たのよ。さぁ、どんなことを研究しているのか説明して!」と熱心に聞いてくださり、励ましてくださり、助言もしてくださいました。あ~、なんて素晴らしい先生=指導者なんだろうと、改めて感激したんです。
さらにまた感激したのは、今回の受賞記念講演のとき、これまで自分のプロとしての人生に影響を与えてくれた先達たち、をご紹介なさったことです。もちろん、当然、ショプラー博士、そして、プロスペクツを企画したときに大きなインスピレーションと影響をもらったというTEACCHプログラムのゲーリー・メジボブ博士のことをご紹介なさいました。
もう、直ちにメジボブ先生にメールしましたよ。とても喜んでおられました!!!
真の指導者は、誠実で正直だ。そして、高潔。
彼らの後に続きたい。
自分にもっと力をつけて、彼らの恩に報いたい。
そして、後輩たちにそれをつないでいきたい。
こんな素晴らしい先生方に出会うことができ、導いてもらうことができたことに感謝します。ホントに。

ハウリン先生とわたし。

ハウリン先生とわたしと重松さん

受賞の様子。

マイケル・ラター、エリック・ショプラー、アイバン・ロバース

キャサリン・ロードとゲーリー・メジボブ。
Posted by Tomoko at 15:13│Comments(7)
│人との対話
この記事へのコメント
パトリシア先生(教授)、功労賞受賞おめでとうございます。
Posted by くろやん at 2013年05月09日 16:01
本日は「母の日」です。
私も日頃の感謝を込めて母にささやかなプレゼントを贈ろうと考えているところです。
さて、本日は宮崎県障害者スポーツ大会が開催されました。
私はボウリング競技を見に宮崎エースレーンに足を運んだ訳ですが、障害者といってもルールは通常と変わらず、違う点といえばファウル(ラインを踏み越すと倒したピンの本数に関係無く0点扱い)に関しては大目に見て、倒した本数の通りにカウントすること。つまり、若干の障害による影響を理解する配慮が見られました。(知的障害によってファウルラインに対する認識が困難なことを厳しく非難や批判はしない。)
主催者の宮崎県、宮崎エースレーン従業員の皆様方、そして参加者をサポートした各福祉施設の皆様方、どうもお疲れ様でした。
私も日頃の感謝を込めて母にささやかなプレゼントを贈ろうと考えているところです。
さて、本日は宮崎県障害者スポーツ大会が開催されました。
私はボウリング競技を見に宮崎エースレーンに足を運んだ訳ですが、障害者といってもルールは通常と変わらず、違う点といえばファウル(ラインを踏み越すと倒したピンの本数に関係無く0点扱い)に関しては大目に見て、倒した本数の通りにカウントすること。つまり、若干の障害による影響を理解する配慮が見られました。(知的障害によってファウルラインに対する認識が困難なことを厳しく非難や批判はしない。)
主催者の宮崎県、宮崎エースレーン従業員の皆様方、そして参加者をサポートした各福祉施設の皆様方、どうもお疲れ様でした。
Posted by くろやん at 2013年05月12日 17:48
最近、某テレビ番組にリリー・フランキーさんが出演されて、理想のタイプ(異性)について面白い発言をされていました。
20代は「面白い人や明るい人」、30代は「仕事をきちんとこなす人、仕事ができる人」、40代は「(自分を)束縛してくれる人」と理想のタイプが変化することを述べていました。
こうなると、熟年離婚が増加している現代社会において、「(夫婦間における)お互いの価値観の相違」というよりも「(お互いが)我慢の限界を超えてしまった」ことが引き金になり破局(離婚)件数の増加に至っているのでは、と私個人的に考えています。
(私は現在のところ、独身ではありますが。)
20代は「面白い人や明るい人」、30代は「仕事をきちんとこなす人、仕事ができる人」、40代は「(自分を)束縛してくれる人」と理想のタイプが変化することを述べていました。
こうなると、熟年離婚が増加している現代社会において、「(夫婦間における)お互いの価値観の相違」というよりも「(お互いが)我慢の限界を超えてしまった」ことが引き金になり破局(離婚)件数の増加に至っているのでは、と私個人的に考えています。
(私は現在のところ、独身ではありますが。)
Posted by くろやん at 2013年05月13日 01:29
今年度(4月)から障害者の法定雇用率が改定され、概ね全従業員の2%以上の割合で雇用する規定が盛り込まれました。(法改正により、従業員数50人につき最低1人以上の障害者を雇用する義務です。)
これに伴い、就労支援(移行支援、A型支援、B型支援)の福祉サービスの重要性が高まってきます。
しかしながら、都会と地方のサービスレベルには格差が生じているのも事実で、特に公共交通網の弱い地方部では交通弱者(運転免許や自動車を持たない障害者)の方たちが不利的状況に陥りやすくなります。
そのような中、鹿児島のローカル番組「TEGE2(てゲてゲ)」で移動販売車の特集が放送されました。
加治木町(鹿児島市のベッドタウン)で移動販売を手掛けている店主さんが、NPOを立ち上げて(自らの)販売車で職場体験実習を並行でなされていると取り上げていました。
ものは考えよう。地方の不便さを逆手に取ることで、画期的なソリューション(課題解決)に結び付くものだと改めて気付かされました。
これに伴い、就労支援(移行支援、A型支援、B型支援)の福祉サービスの重要性が高まってきます。
しかしながら、都会と地方のサービスレベルには格差が生じているのも事実で、特に公共交通網の弱い地方部では交通弱者(運転免許や自動車を持たない障害者)の方たちが不利的状況に陥りやすくなります。
そのような中、鹿児島のローカル番組「TEGE2(てゲてゲ)」で移動販売車の特集が放送されました。
加治木町(鹿児島市のベッドタウン)で移動販売を手掛けている店主さんが、NPOを立ち上げて(自らの)販売車で職場体験実習を並行でなされていると取り上げていました。
ものは考えよう。地方の不便さを逆手に取ることで、画期的なソリューション(課題解決)に結び付くものだと改めて気付かされました。
Posted by くろやん at 2013年05月13日 20:25
橋下大阪市長の発言が波紋を呼んでいる。
発言の内容が「(第二次大戦中に)秩序を維持するする必要があり、軍隊=兵士の性欲(欲望)を満たす為に(戦争中の)当時は従軍慰安婦が必要だった。」という内容である。
橋下市長が間違っているとは言い切れない部分があるにしても、「(社会情勢の)状況いかんでは、人身売買もやむを得ない。沖縄には風俗業が必要で活用をすべきではないのか。」とのニュアンス(橋下市長の真意次第では不用意な発言)にも取られかねない。
自治体のトップ、そして日本維新の会の代表であるが故に、一体全体誰の立場で物事を言っているのか?、(橋下市長を取り巻く周囲の)今後の動向が非常に気になる。
発言の内容が「(第二次大戦中に)秩序を維持するする必要があり、軍隊=兵士の性欲(欲望)を満たす為に(戦争中の)当時は従軍慰安婦が必要だった。」という内容である。
橋下市長が間違っているとは言い切れない部分があるにしても、「(社会情勢の)状況いかんでは、人身売買もやむを得ない。沖縄には風俗業が必要で活用をすべきではないのか。」とのニュアンス(橋下市長の真意次第では不用意な発言)にも取られかねない。
自治体のトップ、そして日本維新の会の代表であるが故に、一体全体誰の立場で物事を言っているのか?、(橋下市長を取り巻く周囲の)今後の動向が非常に気になる。
Posted by くろやん at 2013年05月14日 11:46
本日のフジテレビ「とくダネ」に橋下徹大阪市長が生出演されていました。
一連の発言による騒動に対して、橋下市長が真相を明白にするための出演だと私は考えます。
番組では、小倉智昭さんと菊川怜さんを中心に番組出演者たちが橋下市長の発言に質疑応答するスタイルで進められ、橋下市長が会見では取り上げられなかった自らの真意を説明されていました。
私は決して、橋下市長が間違った見解を示しているとか、間違った発言をしているとは考えてはいません。しかしながら、大阪市の現役のトップ(首長)であるからには現場(市庁舎)にも何かしらの形で問い合わせやクレーム・批判などがあらゆる所から飛んできて、市職員たちが対応に追われていることも認識の上で発言をされましたら幸いではないかとも考えてます。
もう一つは、橋下徹市長が自らの置かれた立場と大義名分(本来の目的)を踏まえた上で住民に対しての(政治的な)判断を仰いで頂きたいものです。
ここで言う大義名分とは、橋下市長が「大阪から日本全国を良くするため、世直しに尽力し、自らの全力を傾ける・投入する」ことだと考えられます。
一連の発言による騒動に対して、橋下市長が真相を明白にするための出演だと私は考えます。
番組では、小倉智昭さんと菊川怜さんを中心に番組出演者たちが橋下市長の発言に質疑応答するスタイルで進められ、橋下市長が会見では取り上げられなかった自らの真意を説明されていました。
私は決して、橋下市長が間違った見解を示しているとか、間違った発言をしているとは考えてはいません。しかしながら、大阪市の現役のトップ(首長)であるからには現場(市庁舎)にも何かしらの形で問い合わせやクレーム・批判などがあらゆる所から飛んできて、市職員たちが対応に追われていることも認識の上で発言をされましたら幸いではないかとも考えてます。
もう一つは、橋下徹市長が自らの置かれた立場と大義名分(本来の目的)を踏まえた上で住民に対しての(政治的な)判断を仰いで頂きたいものです。
ここで言う大義名分とは、橋下市長が「大阪から日本全国を良くするため、世直しに尽力し、自らの全力を傾ける・投入する」ことだと考えられます。
Posted by くろやん at 2013年05月16日 09:17
はじめまして。
記事の内容と関係ないコメントで申し訳ないんですが、一歳半健診で発達のつまずきを指摘された母親です。
健診後に育児不安に陥る方がたくさんいらっしゃいます。
私は幼稚園教諭をしていたため、知識はあったもののやはりショックでした。
一歳半健診での保健師や心理士からの告知方法を少し見直した方がいいのではないかと思います。
早期発見は賛成ですが、親のフォローがないのはどうかと思います。
いきなり失礼いたしました。
記事の内容と関係ないコメントで申し訳ないんですが、一歳半健診で発達のつまずきを指摘された母親です。
健診後に育児不安に陥る方がたくさんいらっしゃいます。
私は幼稚園教諭をしていたため、知識はあったもののやはりショックでした。
一歳半健診での保健師や心理士からの告知方法を少し見直した方がいいのではないかと思います。
早期発見は賛成ですが、親のフォローがないのはどうかと思います。
いきなり失礼いたしました。
Posted by T at 2013年05月18日 00:36
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