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2010年06月13日

TEACCH存続の理由

昨日今日と岡山に滞在しています。岡山市にて、昨日はソーシャルストーリーズワークショップ、今日はこれからキャットキット=感情コントロールの指導セミナーです。

昨日セミナーが終わってから、残って30分以上もお話していかれたお母様がいらっしゃいました。しばらく前に他県からご当地に引っ越してきて、地域の支援システムの格差を感じるとおっしゃるその方との対話で、いろんなことを考えさせられました。

TEACCHがTEACCHというシステム拠点として40年以上にもわたって地域を変え、世界に影響を与えてきたのは、TEACCH部が専門家集団として独立しているからです。

たしかにTEACCH創始のきっかけとなったのは、親たちでした。親たちのロビー活動が実を結んだから、親たちがTEACCHの基礎をつくったといえます。

しかし、その後、親たちはきちんと自分たちの親としての立場を維持し、中身を専門家集団に委ねました。そして、専門家集団と親の集団として、地域でも役割を担い合い、また、お互い立ち入ることをしませんでした。だから、40年以上も発展を続けて維持できてきたのです。今もまた、メジボブ先生が辞職なさった後も、その専門性や方向性をきちんと維持しています。この間のメイカンファレンスのあと、会場に全ディレクターが残ってディレクター会議をしていた様子を遠くから垣間見た時、頼もしさを感じました。

私はTEACCHに学んで、たしかに、親たちに「親たちこそ、自分たちで世の中を変える流れを作るんだよ」と言ってきましたが、それはTEACCHができたきっかけに学んで、無い支援はつくるつもりでロビー活動をしましょう、ということでした。その後は、またTEACCHに学び、いつも申し上げていることですが、専門家集団は専門家集団として独立して活動していく必要があります。
TEACCH部に親の立場の人は働いていますが、大変気をつけておられます。

ローナ・ウィングは自閉症の子どもを持つ親でしたが、親の会では一親として参加していたし、時には親のオピニオンリーダーとしての役割を果たしておられましたが、専門家としての仕事は徹頭徹尾、専門家としていらっしゃいました。ウィング博士のその姿勢に感銘と影響を受けた人たちは世界中に本当に大勢います。


親と専門家の関係、ということ、昨日のお母さんのお話で思い起こされたこととして、ここに記しておきたいと思いました。




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Posted by Tomoko at 06:43│Comments(1)TEACCH
この記事へのコメント
私もそのように考えます。

親としてできること。専門家ではないとできないこと。専門家も医師、カウンセラー、支援員、行政担当者など多岐にわたるため自分が居住する地域の格差や遅れを気にするよりもネットワークをつないで様々な方の話を聞いてみたらいいのでないでしょうか。
Posted by くろやん at 2010年06月13日 08:09
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