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2008年07月03日

The Best House 123(フジTV)

私の立場では感想をここに書くのが難しい番組だったなぁ。正直言って。
(映画『レインマン』の、最後のシーンで迎えに来て列車にレイモンドと一緒に乗っていく専門家の立場と同じだもの)


でも、ちょっとだけコメントをここに。



茂木さんだから、そして、ゴールデンタイムの若者向けのバラエティ番組だから良かった、という部分が大きいですね。そういう編集でしたね。その目的は当たったと思う。

日本の、普段、自閉症とはかかわりの少ないだろう若者たちがものすごくたくさん見ただろうな。

自閉脳の不可思議さ、可能性、素敵な人たちだということが伝わっただろうな。
シンプルにその面では、とても良かったな。



電話帳を暗記する少年、何百年前も何十年後でもいつの曜日も完璧に言い当てる少年、映画『マーキュリー・ライジング』みたいに複雑怪奇な暗号を読み解く少年、プロ野球の記録を戦前から全部いえる少年、ものすごい絵画を描く少女、はじめからでも途中からでも最後からでも自分が脳の中で作曲したスコアを書き上げることのできる青年、1回通してみただけの広辞苑をすべて暗記している少年、教えていないのに英語で日記を書く青年、共感覚の人などなど


この業界の支援の実践現場にどっぷりつかって仕事していると、どこででもしょっちゅう出会う人たちです。
この佐賀にだっていますよ。


でもどうして彼らが、この日本という国の中で、あのテレビに出てきた人たちみたいに見えないか、あるいは、尊重されていないのか、ということを、この番組を見て、その後、ちょっとでも思っていただけたらな、と、思いました。


番組の中で茂木さんが言った『愛は脳を変える』とは、『愛は発達障害を治す』ということではありません。茂木さんもそれは意図されていないと私にはわかります。茂木さんも、incurable とおっしゃっていました。

ついつい、日本人は、普通じゃないことを容認できないというか、『愛で治して普通にする』と思考が向いてしまいがちなので、それが日本文化の特性でもあるので、そのことは確認しましょう。
下世話かもしれませんが、茂木さんの言葉の一般向け通訳です。


『愛は事実の見方受け止め方を変える』(家族側)とか、『愛は学習の不可能を一部可能にする』(本人側)ということはあったでしょう。
現実的過ぎますかしらね。
でも、事実に目を向けるガイド役が私の立場なので。
そして、その事実を踏まえた上で、雑草に隠れている野に咲く小さな花に光を当てるのが私の役割なので。
隠れているのを見つけ出して、地ならしをし、肥料を与え、周囲の間引きをして、息が出来るようにする。そして、少しでも自分らしく秘めやかにささやかに、しかし、「一寸の虫も五分の魂」と輝くように手伝うのが私の仕事なのだから。

どこに奇跡を見るかは、垣間見る人次第でもあるのです。



サヴァン症候群については、また書こうと思います。



私はウィル(ト)シャーには会ったことあるし、キムについても、いろいろと支援の実践家としては思うことがあるので、この番組をたくさんの方がご覧になったことの効果も期待するので、考えたことを、これからときどき不連続に書きたいなと思います。

不連続、不定期ですけど。





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Posted by Tomoko at 08:35│Comments(3)ASDの話
この記事へのコメント
こんばんわ。

見ました。色々と自分のブログに書いてます。

私が思ったのは、命の重さと尊さ・・・・。

人が何故に生きるのか?

ちょっと言うか、かなりショックでした。

かなり、引きずってますね・・・・。
Posted by ルーク・スカイウォーカー at 2008年07月04日 01:21
ノースカロライナノースカロライナと言ってますが、ノースカロライナの大学で起きた韓国人留学生の大学校内無差別乱射事件は高機能自閉症者だったとアメリカ在住者から聞きました。支援とか無かったんじゃないでしょうか。
Posted by サカナタカナ at 2009年09月08日 16:00
サカナタカナ様
あの事件は、ヴァージニアでしたよ。
それと、彼はヴァージニアのカレッジに入るまでは、小学生で米国に移住して以降ずっとニューヨークで家族と一緒に暮らしていたようですよ。
Posted by TomokoTomoko at 2009年09月10日 06:39
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