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2009年07月21日

アインシュタインクラブ特別合宿2009Summer

恒例の、アインシュタインクラブ特別合宿が、昨日から始まっています。

アインシュタインクラブというのは、佐賀県自閉症協会の活動の中で、私が主宰してスーパーバイズしている青少年の本人活動のことで、もう10年以上になります。もち、あの歴史的世界的研究者アインシュタインにちなんで名づけたものです。だって、知る人ぞ知る、アルバート・アインシュタインは、ASDの分野では当事者だっただろう人として知られているからです。

通常は毎月の活動日があるのですが、夏と冬には、それいゆと合同で特別合宿を開催しているのです。
夏は5泊6日。親から離れて合宿します。

今年も、12人の小中学生が集まりました。その様子の一部は、3年前の『プロフェッショナル~仕事の流儀~』(NHK総合)でも映像になりました。すでに卒業した子どもたちがいて、その中の一部の生徒対象の『高校生ナイト』も、今年から実施予定です。大学生は、特別ゲストとしてお迎えするようにしています。

テューターと一緒に夏休みの宿題と、選択余暇と、そして、自由研究をします。

最も重要なのは、自閉症そのものの勉強と、そして、社会人としてのマナーの勉強性教育遵法教育です。

たいていの子は佐賀県内から、でも今回は北海道、関東、関西からも参加していますが、中には毎年継続して参加している子も割りに多いです。

始めの頃は、カーッとなりやすくて公共の場でもかんしゃくを起こしていた子たちも、感情コントロールを身に付けはじめ、他者を許容することを身に付け始め、また、言葉の選び方、振舞い方の気をつけ方も、学習によって目覚しい伸びを見せている子がたくさんいます。

中学生になった先輩たちは、毎年この時間帯に、自分を振り返り、日常生活に生かすようにします。また、自分の小さい頃を思い出し、まだ自閉症教育を受け始めたばかりの後輩たちの良い手本となっています。

一番小さい子は小学1年生ですが、親から離れて5泊するのですが、がんばっています。

なんといっても、自閉症の先輩たちが、自分たちががんばって伸びている素敵な姿を見せてくれているので、やる気になります。

ここでは、『自閉症が多数派』なので、気を許して良い相手ばかり。みんな仲間! だからこそ、普段より、ルールを守るのがたやすい!

もちろん、スタッフは特別に訓練を受けているので、毎日の会話がすでに子ども達にとってのソーシャルスキルトレーニング。気休めではありません。



昨日の開会式のとき、ある中学生からの提案で、全員でスクラム組んで『オスッ』をすることになりました。

「自閉症、集まれ!」の声かけに、全員が、前に出てきて、スクラム!

誰かが「なんだか青春ドラマみたい」 「うん、だって、俺ら、青春真っ只中だから!」

『さーみんな、手を乗せて!』

アインシュタインクラブ特別合宿2009Summer

アインシュタインクラブ特別合宿2009Summer

「私も!」と、私が手を伸ばしたら、

「あ、先生は自閉症じゃないんで、遠慮してもらえますか?」

Tomoko「あ、う。。絶句」

アインシュタインクラブ特別合宿2009Summer

「みんな、清く正しく美しく、俺達がんばろうな!」

お=icon22


みんな、なんて、素敵なんだろう。

(*「清く正しく美しく」なんて、そんなスローガンの選び方にも意表を衝かれたけど)


素晴らしい子ども達!

仲間に入れてもらえなかったのには絶句したけど、それもそうだと納得!

そして、それもまた、胸がキュンとする成長を感じる瞬間でした!

(あの瞬間、内心、『誰が毎日ごはん作ってると思ってんの!』とワケワカラン怒り方するお母さんたちの気持ちが、ちょっぴりわかったりしたんですけどね:face03


とても愛しい子ども達、いえ、青年に向かっている青少年たちです。

すてきですよ~~~。




人は必ず成長するのです。

失敗しても、やり直せばよい。

自閉症を持つ人は、人付き合いは失敗も多い。でも、その失敗に学べばよいのだと、ここで確認しあってます。

違っていることも、許しあうことも学びます。

自閉症をもつ人たちも、自閉症特化型の支援と教育を毎日きちんと受けると、こんなに成長するのだという、その姿を確かに彼らは見せてくれています。





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この記事へのコメント
同じ境遇を経験しているからこそ、苦しみや悩み事を理解できることがあるような気がします。トモコ先生がスクラムの輪の中に入れなかったのが、ある意味で子どもたちが先生の立場を理解して、先生に信頼を寄せている証なんだなぁ、と思いました。
Posted by くろやん at 2009年07月21日 21:41
人は必ず成長するんですよね。
その言葉にどれだけ励まされていることか。
ありがとうございます。
これから夏本番、ご自愛ください。
Posted by peter at 2009年07月21日 22:25
tomoko先生は子どもたちのことを話している時が一番うれしそうです。こんなに素直に自分のことを受け止められることができるなんて!素敵だなと思いました。本当に元気がでるお話でした。
Posted by party at 2009年07月21日 22:38
 

この子達みんなが、

自閉症の特性を長所に変えて、

「E=mc2乗」のような、

清く正しく美しい”生き方”を

発見できますように。
Posted by あるベルト at 2009年07月21日 23:26
 素敵な集まりの雰囲気が文面からが伝わってきて、私も覗かせていただきたいなぁ~いやいや(当事者として)参加させていただきたいなぁ~なんて思ってしまいました(^^)

 無限の可能性を秘めた子ども達の頑張りは、私の励みにもなります。私も、日々成長を目指します!

  
Posted by ぽこ あ ぽこ at 2009年07月21日 23:37
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